【商品仕様の誤り】
・総重量は14.2kgではなく15.2kg
・適正身長が167cm~とあるがトップチューブ水平長が56cmなので180~190cmが正しい
・タイヤ幅は28mmではなく32mm
・ブレーキレバーはPROMAX製ではなくARTEK製
・サドルとディレイラーも商品ページの写真に写っているものとは異なる
【部品構成の問題】
・ロード用ブレーキレバーにMTB用のブレーキワイヤーを組み合わせてありタイコの形が合っていない
・フロントダブルなのにディレイラーはMTB用のトリプルで、さらにBB軸が長すぎるため、フロントローにするとアジャストスクリューをどれだけ締め込んでもチェーンがインナーに乗らず内側に落ちる
・スポークが短すぎてネジ山が数mm露出している
・リムの制動面が塗装されていて、ブレーキ鳴きがひどくシューの消耗が激しい(商品ページの写真では制動面は未塗装)
・適正身長の人間が乗るとシートポストが短すぎる
【部品品質の問題】
・BBの左ワンがシェル内でぐらぐらするため玉当たりが調整できない
・シートチューブ内側に溶接のバリがあり鉄製シートポストに傷がついて錆を呼ぶ
【組立の問題】
・ブレーキシューの位置がリムからずれていて要調整
・ブレーキレバーの位置が左右で微妙に違っていて固定も甘い
・フロントディレイラーの装着位置が正しい場所から数cmずれている
・ホイールが傾いた状態でハブナットを締めすぎたのかハブ軸が曲がっている
・キャリパーブレーキに大きなガタがあり要調整
【よい点】
・チューブが米式バルブなので正確な空気圧管理が可能
・ダボがあるのでフルフェンダーやキャリアが装着できる
・エンド幅が前100mm後130mmと一般的
【総評】
中国製の自転車は安かろう悪かろうという時代は終わったものと思っていたがそうではなかったことを思い知らせてくれる一品。きちんと整備して快適に乗るためにはそれなりの手間と部品と工具が必要になる。しかし他のレビューを読む限りでは、さほど自転車にのめり込んでいない人間にとっては十分によい商品らしい。ものの良し悪しがわかるということは満足を得るためのコストが増えるということなのだなあとしみじみさせられる。増えたコストのぶん満足も深くなっていることを祈るばかりである。